先日、ケンさんと本屋※さんに出かけたら、
ケンさんが、上が真冬で下が真夏のような格好をしていた……。
(※山田家の稀少なデートスポット。
他はカブフーズとデンコードー、ユニバース、たかはし等。)
ようするに、
上が冬のジャンパーなのに、足下がビーサンなのだ。
ビーサン、ビーチサンダル……。
素足にビーサン。なのに冬ジャンパー。
「バランス悪い格好してるなあ……。」
と私。するとケンさんが言った。
「四季を織り込んでるんだいな!」
……!? 四季を!?
「ケンさん…一体誰が上がジャンバーで下ビーサンの人を見て、
『四季を織り込んでる』、とまで見るのよ!?
そんな人いないよ!」
するとケンさん。
「おめ(お前)はよ、バランスわりいって言うばってその
バランスは誰のためにとってるのよ!?」
「ハイ!?」
「誰のためにバランスとらねばマネ(ダメ)って、思っちゅうのよ?」
「えええっバ…バランスは、取った方がいいという経験から
取るようになったのと違うの!?」
「おめがバランス取って、誰が得するのよ?」
得……!?
「いや、誰も。得しない……!」
「おめが誰に対してバランス取ろうとしてるかっていうとな、
『他人の目』に対してなんだいな!」
(他人の目…!?)
「おめは他人の目を気にするほど、街では目立ってねえってのを
自覚しろ!!」
「そ…、そうなのかもしれない…。けど、下が裸足で上がジャンパーって…」
「いいか? 街で誰も言わなくてもわかる有名人は
あれんど(あの人達・主に知覚障害者の皆さん)だねん。
おめは言っとくばって、あれんどの個性に近づけるほど、目立ってねえ!」
(そうなんですかーーー!??)
「やりたいように、やればいいっきゃさ。」
「………ハイ。」
ハイ。
でもケンさん、
私が言いたかったのは
上がジャンパーで下がビーサンて。
「足寒くないの!?」
て、ことだったんだけどなあ…。
ケンさ~ん……。