無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2013/02/13 カテゴリー: <連載> エコハンター。 タグ: アートエコテキスタイルハンター奇跡 エコハンター第67回「奇跡のテキスタイルアート」 への2件のコメント

エコハンター第67回「奇跡のテキスタイルアート」

 

良い物を長く使いたい…

エコを志す者であれば、誰もがこの思いを抱くことでしょう。  

そのためには物の状態を良く保つために、

メンテナンス(お手入れ)してあげることが大切ですよね。

 

先日、青森県立郷土館で民俗学研究家の田中忠三郎さん

何十年もかけて集めたこぎん刺しの着物や、

農作業着や前掛けに施された美しい南部菱刺しの数々を見てきました。

 

刺し子をして美しい文様で飾るとともに補強をし、保温性を高める時、

その着物を作った人は一つ一つ針を刺す時にきっと、癒されていたのではないか?

と思いました。

そしてその細かく刺し子を施された着物は、とても大切に扱われたのだと思います。

穴が空いたら当て布を当てて補強し、運針によって布を強くするように。

物を大切にすることは、

自分の心を小さな作業によって強く、大切にすることだと思います。  

大切な服に穴が空いてしまうのは悲しいことですが、

その服を大切に繕っている時に感じる喜びは、何物にも代え難いことです。

 

田中忠三郎さんが集めた青森県の「ぼろ」という、

布が貴重だった時代に小さな布切れを継いで刺し、

何世代にも渡って使われてきたものは今、

浅草にあるアミューズ・ミュージアムに展示されています。  

「奇跡のテキスタイル・アート(布の芸術)」として賞賛され、

多くの観光客が本県の女性の手仕事とその背景にある女性の、

「少しでも暖かく美しい服を家族に着せてあげたいという心に感動しているのです。 

 

私が大切に使っている物の一つに、パジャマがあります。

なんとこのパジャマ、2003年に尾上町に嫁いだ時に

ダンナのおばあちゃんからプレゼントされたもので、気付けば10年着ているんですね。

とても品質の良いパジャマなので、毛玉が付いたら毛玉取り器で取り、

ボタンが取れたら修繕して、よく手入れをして使っています。

 

もう10年も同じパジャマを着ているのですが、

「奇跡のテキスタイル・アート」を見てしまった私としては、

この先の10年で穴が空いたら刺し子をして補強して、

後世の人が芸術品として認めるくらいに、

すごいパジャマにしてやろうと思っているのです。

 

 

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※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

 

2件のコメント

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素敵!刺し子は愛。
私もそうやって慈しみながら
生活したい。

娘っこや夫くんの洋服も、沢山つぎはぎしてきたけど、
自己流なこともあり、中々強度が増しません(。-_-。)
とりあえずの補助くらいにしかなっていない!
強度を今度から頭において、針を持とう★

おふくさん

私も師匠が小さいとき、つぎはぎしましたよ~!
愛着が増すよね。
小学生の服は、普通に目立たないように裏から
布当ててって感じですが、
小さい頃はアップリケしたりしてたのしんでいました。

修繕するとそこからほつれることもあるけど、
補助くらいが楽しいです。
(^-^)p