無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2007/06/10 カテゴリー: ブログ。 タグ: 69タカコタテロック 69(ロック)の日はタテタカコ はコメントを受け付けていません

6月9日に何を聴くかというのがやはり、
ロック好きな人間にとって一番重要なことなんだろうと思うのですが。

今年の6月9日に弘前マグネットで
タテタカコさんと、無頼庵さんの生ライブを
観に行けたと言うことは

音楽の神様に感謝しなければならない事象であると思うのです。

無頼庵さんの歌声と
一曲カバーで歌ってくれた
eastern youthの「矯正視力0.6」最高だった。

タテタカコさんは、
頭を坊主にされて。
伸びた髪の毛(一センチくらいのショートカット)が

まるで、14歳の少年のように
美しかった。

ピアノに向かう姿に、「神童」という言葉が浮かぶ。
あとは、もう。
めくるめく音の無限旅行……。

今日初めて「ピアノの」タテタカコライブを観た。
普段そのライブハウスにはピアノが置かれていない。
大人6人がかりで今日のために運び入れたという。
その一つ一つに、感謝しているタテさんがなんだかすごく、透明で。
彼女の感じている感謝が、とてもリアルに感じられた。

それで、
タテタカコのピアノが、すごい。
ピアノと声を縦横無尽に出し尽くしているのがわかる。
歌う前に彼女は独特の、精神の統一を見せる。
ピアノを弾くために
真上を見上げ、体をゆっくりと
自分の出せるほんの小さな動きも
出せるところを探って、調整しているみたいだ。
身体の中の、糸一本ほどの感覚を、探っているように見える。

そして、一挙に音の波として押し寄せるピアノ
まるでクラシックのコンサートに神童を見に来ているようだ。
だけどこの神童はただのクラシックじゃない。
人のこころをえぐるような歌を歌う。
歌を聴くと「真っ直ぐ生きろ」と誰にともなく言われているような気がする。強く。
深い音から高音へ、どこまでも伸び、駆け抜ける彼女の歌声。
ピアノと彼女の歌から目が離せない。


ああ、あああああ。

……タテさんが
短い曲を一曲、と言って
歌ってくれた童謡、「シャボン玉」は。
この童謡を歌うとき、いつも見えてた映像、屋根の上に飛ぶシャボン玉が
色鮮やかに、鮮明に飛んでいくのが見えていた。
タテさんは笑顔で歌っていた。
空と風を感じて、なんて気持ちがいんだろう。

9月には、eastern youthとタテタカコ、無頼庵が
弘前マグネットに来るという。
マグネットの生誕十周年記念だ。

帰り道、タクシーの中で。
今日見たものが宝石みたいに見えて、なんでなんだろうかと
思っていたら

本当に好きなことをしているときの人は、
宝石のように輝くんだ、と気がついた。
タテさんも無頼庵さんも違う色の宝石だけど、
まぎれもなくあのステージには宝石が輝いていた

追伸 

ロックな皆様へ

あの店が復活しました。
本当にずるいくらい格好いい店に変身を遂げ、
にやりと笑って街に音楽を流しています。
嗅覚を養って、音楽を探せ!!

私は来週、その店で
この世で一番美しい男
山口洋のライブを観にいきます。
今からなんだか。ふるえがきちゃいそうなのです。