無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2007/03/01 カテゴリー: 厄年。 タグ: スイッチ厄年山田最前線 山田スイッチの厄年最前線! はコメントを受け付けていません

はいどうもー、本年度より厄年に突入しましたスイッチ母さんです。
1月の事故に引き続き、昨日、火事を起こしてしまいました……。

皆さん、厄を侮ってはいけません。厄は、前厄、本厄、後厄と三年間続きます。
女三十一歳(数えの三十二歳)は前厄で、厄っての前厄、本厄、後厄と、追い込みをかけてくるんです

私の友達の球(タマ)ちゃん・仮の厄は凄かったですよ……。
厄年の間に新築で家を建てたら、突然ダンナが仙台に異動になっちゃうし!
(家建てたばっかりなのに!!)

犬が死んだ悲しみをまぎらわすために兎を飼ったら、
兎の毛のせいでダンナがぜんそくになっちゃうし!!
(仙台に異動になったらぜんそくが治ったそうです。)

それだけに飽きたらずしょっちゅう足が痛い腰が痛い、
目をハチに刺されたついでにアナフィラキシーショックで倒れたとか
車がぶつけられたとか、勝手に乗り回されたとか。
三年間、
続きに続いた厄が、最後の辺りは追い込みかけて来ましたからね……。

私とケンさんは球ちゃんの厄年のラスト二ヶ月間、
最後は家も燃えてボロボロの服を着て街角にしゃがみ込んでいるところに
除夜の鐘が鳴り響き、見知らぬ紳士が上等のコートを後ろからかけてくれて、
「……HAPPY NEW YEAR ……厄が、明けたよ。」
と言うのではないか、と思っていたくらい、球ちゃんの厄は凄かったです。

おお、そんな凄い厄年の女に、今年は私がなるのかよ……。
球ちゃんは今年、厄が明けたせいか、もの凄く身体の調子がいいのだそうです。
マジカヨ……!

ところで、山田家の出火の原因は、
ストーブの上に干してあった巨大シーツなのですが。
みんな、ストーブの上に巨大シーツを干すのはよそうね。
スイッチ母さんみたいに火事を起こしちゃうからね!

朝五時のタイマーに合わせてじわじわと出火したらしく、
夜も明けぬうちにバッチャの「ケン! ケン! ケーーーーーン!!!!」と叫ぶ声で
我々は目を覚ましました。
すわ、ジッチャが死にかけたか!?と思い、師匠を抱いて階下に降りていったらもう、
本格的な火事ですよ!!

煙はバンバン出てるし、火は煌々と燃えてるし!!

慌てたスイッチ母さんは火を消そうとして、
間違ってゴミ箱に水を入れたりしていたのですが。
ケンさんがここぞとばかりに家に30年間眠ってあった消化器を噴射して
無事、火は消えました……。

朝六時に配達に来る新聞屋さんが、
「煙突から火が出てるよ」
と言って、そのまま帰って行ったのが印象的でした…。

自分の干したシーツで出火してるわけですから、
一体どれだけ怒られるんだ!?と思っていたのですが…。
私はこの家に嫁に来てからというもの、
一度も叱られたことがないんですね……。

ケンさんの一言。
「火事っきゃ起きるや?」

ケンさーん!!

ケンさんは、私が事故を起こしたときもこう言っていました。

ケンさん
「事故っきゃ起きるや?」

け、ケンさーん……!!

鎮火した後は燃えたストーブとソファと絨毯を小屋に移動させ、
消化器の粉だらけになった家の掃除です。
別宅のケンさんのお父さんとお母さんも駆けつけてくれました。
あとはもう、バッチャの指揮に従ってひたすら掃除!!

その間、師匠は実家のお父さんが預かってくれました。
「かじ! かじ!」と、
師匠……、実体験により火事という言葉を覚えたようです…。

消化器の粉ってヤツは、なかなか凄いもので、
一階の居間で噴射したものが、
二階の奥の部屋まで飛び散っておりまして。
掃除がものすごく大変でした……。
(粉の飛び散った衣類の掃除、ひたすら雑巾がけ、師匠のオモチャの丸洗い……。)

だけど、家族っていいね。
昨日の朝に火事があって、
もう次の日の昼には普通に暮らして居るんだもの。
何もかも、バッチャとケンさんとジッチャとお義父さんと
お義母さんと師匠と実家のお父さんお母さんとご先祖様のおかげです…。

バッチャに、
「こんなことになってしまって、すみません…!」と
頭を下げて謝ったら、

「気をつけたって起こるときは起こるもんだねん! これから気をつければいいもんだもの。
なんも気にするな。しかし、なんか音がすると思って障子ば開けたら、
まんどろ※であった……。」

(※まんどろ……津軽弁で煌々と明るいことを意味する。)

まんどろ……! おばあちゃん、素敵すぎ!!

ジッチャ(86歳)は私の元へ来て、
「くぅしたべ……。おめが一番、くぅしたべ……」と慰めてくれました……。
うえええ。ジッチャ~!!

(※くぅする …津軽弁で苦労するとか、心労したという意味)

バッチャ「ついでに掃除もできたし、これはこれでいい!」

今回の火事は戦争体験者であるバッチャにの一言で幕を閉じました。
四月からスタートさせる読売新聞青森県版の連載は、

バッチャ列伝にしようかと思っています……。