最近、いやなことが何もない。
なんでないのかわからないくらい、毎日平和でしあわせである。
こういう状態は物書きにとってあまり良くないのではないかと危惧するが。(私の周りの編集者は作家は不幸にならないとよいものが書けないから、不幸になれ~不幸になれ~って言うンスよ)、
だけども、多分。何があっても今はしあわせだと思うンスよ。
雪さんのお手伝いを始めることは、自分にとってはもう一人子供を育てるくらい、しんどいことなのだが。それでも、育児中に二人で回った、東北野辺行脚で得たたくさんのものは、彼女と一緒にいなかったら得られないものだった。
それは、子どもを産むことと良く似ている。
あれだけの苦労と、あれだけのつわり、不眠、疲労。だけども、師匠のいない世界なんてもう、考えられない。
何もかも、必要があってこの身に降りかかるんだろね。どんな親でも、いなきゃこの我が身がいない。
いなきゃ世界は感じられない。なんて、ボンヤリとつい考えてしまう。