無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2008/04/28 カテゴリー: 宣伝。 タグ: INKoyomiMag-Netライブ弘前 koyomiライブ in 弘前Mag-Net はコメントを受け付けていません

どうしても伝えたいことだったので、
陸奥新報紙の育児日記と被りますが、
友達のkoyomiさんのことについてお届けしようと思います。
以下、陸奥新報4月27日の記事 山田スイッチの育児日記より抜粋です。

koyomiアルバム

私の主婦友達のkoyomiさんは、三人の子持ちのお母さんだ。
上の子は大学三年生で、下は高校一年生。
彼女は昨年、突然シンガーソングライターになってしまった…!

 FMアップルウェーブで放送されている「おかあちゃんのフォーク」で、
その声を聴いた人も多いかもしれない。
koyomiさんの歌とギターを聴くと、一人で空を見上げたときの気持ちと、
同じ気持ちになれる。深みのある、透明な歌声。

koyomiさんは、二十年前はシンガーソングライターを目指し、
プロ手前まで行った人だ。が、結婚を機に、
プツリとその音楽活動を止めてしまった。

「なんで止めてしまったんですか?」と聞くと、彼女は答えた。

「あまりに歌いたいという気持ちが強すぎて、封印してしまったのだと思うの。二十年間」

と。
 

 三人の子供を産んで、育てて、手がかからなくなるまで。
koyomiさんは8人の大家族で介護もしながら、
家族にご飯を食べさせ続けてきた。 

 ご飯には、彼女の強い思い入れがある。
「人の食べるものを三食世話しているっていうのは、
本当にえらいことだと思うんですよ。

仕事に行き詰まったお父さんでも、自分ちのご飯をちゃんと食べていれば、
何か活路が見いだせるじゃないですか。 
毎日毎日、三食ご飯を用意して…。
そんなことを黙々とやってきた女はすごいですよ!」

 事実、彼女の作るホタテの炊き込みご飯は、ものすっごく美味しい。
丁寧に作らないと出せない味なのだ。

 三人の子供の親。ブランクの二十年。そういった殻を、何が彼女に破らせたのか。
 

 最初はちょっとしたきっかけだった。ラジオにゲスト出演し、
二十年ぶりにギターをつまびき、思い出しながら歌ったkoyomiさんの声を聴いて。
ラジオDJの川村マーミンが言った。「もっと歌いなさいよ!」 

それは、力強く。しっかりと心に響く言葉だった。

 「そうしたら、すぐにできちゃったの。好きなことだったから、
ブランクなんてなんにもないように、できちゃったの。
子育てとか、介護とか。そういう中で、自分の中に抑えられない気持ちが、
溜まってたんだと思う。

 人のこう、なんていうか。
 愛しさとか哀しさとかそんなことを歌えたらいいと思う。
 やっぱりこの年になると、明日どうなるんだろう、って。思うじゃない?
身体も若い頃ほどいうことをきかなくなるし。友達が亡くなったりね。

 だけど、それがあるから今、できることをやっていこうと思うんです。
やれることをやってやろうって」

 百石町記念館で開かれたファースト・ライブでは、
百名を超える人々が訪れた。来月三日には新作のシングルCDを発売し、
Mag-Netで三度目のライブを行う。
※五月三日午後六時半開演 前売り 千円 当日 千二百円(ドリンク代別途五百円)
ライブ詳細はコチラ。

彼女の声は、弘前の街のように透明で、あたたかい。
たくさんの人に、聴いて欲しいと思う。