無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2013/11/18 カテゴリー: ブログ うぬうぬと生きる への2件のコメント

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今回のお話は「うぬうぬと生きる」です。どうぞよろしくお願い致します。(^-^)p

「うぬうぬと生きる」

先週、うちの夫のケンさんが謎の腹痛によって1週間ほどの検査入院を
したのですが。その間、入院中のケンさんに「オレンジページ」と
「レタスクラブ」を買い与え、きっと暇であろうから
手塚治虫の「ブッダ」全巻をお見舞いに持って行ったところ、
ケンさんが全巻を読み終えてこう言ったのでした。

 

「手塚治虫のブッダは貧しくても我慢して生きれば死ぬときは貧乏人は幸せで
金持ちは不幸になるみたいなことが描いてあるばってよ、
死ぬのに幸せも不幸もわー(俺)、ねえと思うんず。
もっとうぬうぬと生きねばまねって思うんず。」

 

ようするに、ケンさんは前のめりになって生きなければダメだと語ったわけです。
「ケンさん、ランディさんが言ってたけどブッダは、「情熱を持って生きろ!」って
言ったらしいよ。それって、「うぬうぬとして生きろ!」ってことなんじゃないかなあ?」

 

ケンさんはよく、私が新聞のネタで「アレも書きたい、コレも書きたい!」と
うぬうぬとしているのを見ると、「うぬうぬとしてらなあ~」と
ニコニコしながら褒めてくれます。

 

幸・不幸はお金のあるなしに関わらず、
うぬうぬと前のめりになっているか、なっていないかで
決まるのだとケンさんは言います。
そしてまた、前のめりになっている人間にとっては、
他者の評価というものも関係なくなってしまうもので。
もう、うぬうぬとして仕方がないからうぬうぬとしているわけなのです。

 

「うぬうぬとするのに一番必要なのは、他を叱りつけてでも自分が正しいと思う
パワーなんだねん。
うちのバッチャだのって、(わが家のおばあちゃんなんていうのは、)
ジッチャこと叱りつけてうぬうぬと生きて、
たんげ(相当)、しあわせだと思うや?」

 

ケンさんが言いました。
まあ、世の中の人間がみんな怒ってばかりで
前のめりに生きていたらけっこう、面倒くさいんですけどね。

 

しかし、「面倒くさい」と思った瞬間に負けるのかもしれません。
「自分が譲ればいい」と思って思考を閉ざすことは簡単なことです。
それは、「私が間違っていて、あなたは正しい」と
無理矢理脳に刷り込むことでぶつかり合いを回避する手段だからです。

 

なかなかできないけども、できないことではありません。
しかし、それでストレスを貯め込まないなんていうのは無理があることでしょう。
人間なんてみんな、自分が正しいと思っているんですから
いっそのこと「全部が正しい」ということを認めたらどうだろうかと思うのです。

 

例えば、闘いをテーマにした漫画では勝つことが正しさになり、
また正しい主人公は相手に何度敗れても、最後には強敵を倒すように
なっています。
面白さをテーマにした漫画では、「卑怯な手段を使っても勝った方が強い」
ということになりますので、「卑怯でも笑いを取るのが正しい」ということになります。そして最近の少年漫画では出てきた当初は悪の化身みたいだったライバルが、
いつの間にか仲間になっていることも多いのです。

 

そんな風に、正しいか正しくないかは、都合がいいか都合が良くないかという、
非常に小さなことなのだと気付けば、楽なんじゃないかと思うんです。

 

何も、正しいなんていう小さなことに振り回される必要はないわけです。
私たちは、正しいということが非常に大きな力を持って、
正しくないということがものすごい暴力的な力を持って、
自分に襲いかかるように感じるかもしれませんが、
本当のことをいえば、人の数だけ正しさがあるということは、
その価値なんていうのは誰しもが持っている百均のタッパーみたいに
別段価値のないものなんだと思うのです。
時代が変われば正しさなんていうものは簡単に引っ繰り返るものですし。
正しさなんて実はタッパーで、単なる個性と呼ぶべきものだと
思うんです……続きはChita – grandy で!! 

 

http://chita-grandy.demeken.net/bb/

2件のコメント

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うん、そうだね。
「半沢直樹」を、見ていて考えが「半沢寄り」になっていたけど
ラブりん(黒崎役の片岡さん)が
「ドラマでは私悪役だけど、半沢のほうがよっぽどひどいですよ。
証拠隠滅したり・・・」ってバラエティで言ってて印象的だった。
自分に都合がいいか、悪いかかぁ。

案外おとぎ話もそうかも。
「人魚姫」だって案外王子様からみればハッピーエンドかもしれないし。
ちなみに私の知人、白雪姫を「毒リンゴ食って男ゲットした話」と簡潔にまとめました。それを母にいったら「今っきゃ白馬の王子様でねくて、白い軽トラのオジサマしかこねぇや?」と・・・。
世の中そんなもんです。

nyoroさん

nyoroさんのお母さん、すっごい面白い!!
毒リンゴ食べて男をゲットした話っていうのも
お友達面白すぎる!!

はあはあ。息切れした~。(笑)