無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2014/06/05 カテゴリー: ブログヨークカルチャー エッセイ教室 。 タグ: INエッセイカルチャーセンタヨーク大会弘前 第一回 エッセイ大会 in ヨークカルチャーセンタ弘前 への2件のコメント
ヨークカルチャーセンター弘前の山田スイッチの「思考法&エッセイ講座」では、
生徒さんにエッセイを書いてもらっています。
みんなうまいんだけど、いつもエッセイ講座をやって思うのは、
エッセイよりもその人の方が面白いっていうこと。
 
お話をしている時点で、
こんなにも感受性があって、こんな風に感じていて
人って面白いなあ~って思うんだけど、
それがエッセイに出てくるのはもう少し、時間がかかるんだなあと思うのです。
 
いつか出てくると思うし、その人の持っている
すごいところや、面白いところを一緒に見つけて
だんだんとその、その人にしかないすごいものをエッセイにしていきたいと思っています。
 
生徒のマロンさんは実を言うと、イラストがすごくうまい。
そして影太さんはものすごっく、詩人の感性を持っているんだよね。
授業は2人に影響されて、とても面白いのです。今日はそんな二人のエッセイをご紹介します!
ちなみに、影太さんは女です。
 
 
こんぺいとう。実は?!「ステキなこんぺいとう」 マロン
 
この前何気なく本を読みながらこんぺいとうをかじっていた。
いちご味のこんぺいとう。
チョコレートまでかかっている。
ポリポリポリ…。
 
私はこんぺいとうが秘かに好きだ。
出来ればフレーバー付きのやつ。
これは大阪の友人が送ってくれた。
バレンタインに「チョコは真紀ちゃんくわしそうだから」と。
秘かにというのはわざわざ「私はこんぺいとうが好きだ!!」
なんてわざわざ公言しないし、毎日食べているわけでもない。
でもあるとうれしい。
そんなお菓子。
地味だけどステキだ。
 
皇族の引出菓子にも「ボンボニエール」(だっけ?)とか言うこんぺいとうが付くらしいし。
(ステキな入れ物に入っている)
こんぺいとうをかじりながら思った。
「なんて女の子っぽいお菓子だろう。こんぺい糖好きの男子ってあまりきかないな」
と同時に別のことも胸裏をよぎった。
 
「女の子っぽいとか思いつつ、実はガンコジジイがたんせいこめてつくってたりするんだよなあ」
───以前テレビで見た事がある。
熱いかまの前でこんぺいとうのツノを出すのにシロップを何度もかけてがんばっている職人さんを。
うん。すごいなあ。
 
ポリポリ。とりあえず目の前のこんぺい糖を食べながら、少女マンガをたんのうしよう。
 
食べているときはガンコジジイの事は忘れよう。
 
レースふりふりの洋服だってイカツイ顔の兄ちゃんが作っていても、だれもそこまで考えないし。
 
目の前の可愛い世界にとりあえずひたろう。
 
───ガンコジジイは別の時に思い出して感謝しよう。
 
だってバレンタインだってケーキだってうちの会社でも可愛いとは無縁のおじ様が仕上げているんだもの。
(企画するのは別だけどナ)
 
オマケ
───しかし「字」って書かないと忘れるなあ とほほ。
 
END
 
 
気になる林檎 影太
 
桜の次は「りんごの花」って事で、姉と一緒にりんご公園へ行った。
真近に見るりんごの花はさくらよりキレイなのでは?と思う位とても見ごたえがある。
 
坂道の上に美空ひばりの石碑があって「りんご追分け」が流れていました。
小高い丘の上に鳴りひびくひばりちゃんの歌声がとてもマッチしていて、なんだか胸がジンとしたのです。
その坂を下ると古民家があって、昔ながらのかや屋根に土間伝い居間に長い縁側、昔の農機具なんかもあって、ふと昔を思い出したと同時にそこに住んでいた情景が目にうかぶ様です。
 
その家には今でいうところの”ロフト”中2階があって部屋、部屋に誰の部屋だったか書かれていました。
主人の部屋、子供部屋、客室…ロフトには「若夫婦」の部屋と書かれていました。なんだかドキドキ…。
何段もない急な階段を登って「若夫婦」の秘密の部屋へ。
2人で十分な広さ。壁には「ねぶた絵」のポスター。
窓からのながめは良く、気はずかしくなる豆電気…。
 
豆電気の明かりって、期待が高まる気がしません?
ねぷた絵のように、ヤーヤードー、ラッセラーラッセラーってがんばったのかな?
今はヤッテマレーなんだろうな
 
 
END
 
 
(^O^) 二人とも、個性的でしょ? でもまだまだ堅い感じもするかな。
 
私の、エッセイを書く時にけっこうよく使う手は、
「ちょっと奥様、聞いた!?」戦法です。
エッセイって、誰に向かって書けばいいのかわからないところが
あるじゃないですか。
 
そこで、誰に向かうかをあらかじめ「奥様」に設定すると、
意外と書きやすいのです。
「ねえちょっと、聞いた?」っていう風に書いてみると
案外簡単に書けたりします。
 
うまい人のエッセイを読んでいると、脳みそっていうのは
色々な場所へ出入りが自由なんだなあ~と感じます。
皆さんもぜひ、エッセイにチャレンジしてみてください!
 

2件のコメント

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 なるほど! 「ちょっと奥様、聞いた!?」戦法ですか。
 実は私はエッセイが苦手、と言うより、書こうと思ったことないくらい別世界です。思い起こせば、中学生の時に国語の先生が「エッセイはお人柄です」と言ったのです。人柄か・・・・・・特に売りもないし、自信なし。それが呪縛となって、自然体になれません。
 でも「ちょっと奥様、聞いた!?」なら、書いてみようかな。

 ちょっと奥様、聞いてよ。
 ゆきのまち、最終で落ちちゃったので、旅行用に積立していたお金で、普段の自分はやらないようなことやらなくちゃって張り切って、カルチャースクールでタロット入門始めちゃったわよ。カードから物語を組み立てるのって、快感よ!

おお~、栗奈さん!

国語の先生、なんかうまいこと言いましたね……。
でもお人柄って、別に良い人柄だから掛けるんじゃなくて、
悪い人柄でも変な人柄でも、なんでも人柄があれば書けるんですよ。
ただ、人柄がバレるっていうのもありますが。
しかし、エッセイの人柄と本人の人柄も、
少しだけ違ったりもするんですけどね。(^O^) ニヤリ。

奥様、タロットって占いのことじゃないかしら?
小説も占いも、同じ言語を使う作業だから
同じ仕事なのよ。
だから物書きは占い師にもなれるのよ。(^ ^)