Archive for 11月, 2013

エコハンター第103回「家具は美しくよみがえる」

 
エコハンター第103回「家具は美しくよみがえる
 
家具を長く、大切に使いたい。
エコハンターを目指す者なら、家具に対してもエコを求めるのは当然のこと。
本日はこんな願い事をかなえてくれるお店をご紹介致します!
弘前市土手町のルネスアベニュー2階の家具店「Rand BEAN」オーナーの佐藤孝充さん(通称・豆さん)は、イギリス・アンティーク家具店で9年間、2000点以上もの家具をレストア(修復)してきた人です。
豆さんは2010年からは、バイヤーとしてイギリスでの買い付けにも携わってきました。
それまで培ったさまざまな経験を生かし、アンティーク家具および一般家具の修理、販売、買い取り、オリジナル家具の制作を手掛けています。
 
「昔の日本の家具って、作りがしっかりしていて丈夫なんですよ。今の大量生産の家具とは全然違うんです」と豆さん。
そういえば、大型店で主流の家具は自分で組み立てるものが多いですが、私が組み立てたものは1年で足が折れ、テーブルは既にガタガタです。
「良い家具を長く使いたいという人は多いんです。だけど、修理にお金がかかっては大変だから、うちでは椅子の座面の張り替えを1脚3000円でやっているんです」
 
テーブルの天板を塗り直したり、ソファの張り替えをしてみると、家具は美しくよみがえるのだそうです。
ヨーロッパの家具はあらかじめ修理をすることを前提に作られてあり、家具の修理をする職人の地位もきちんと確立されているのだとか。
昔の家具は、現代の大量生産品とは違って作りがしっかりしていて、合板ではなく天然木(単板)であることの方が多いそうです。
 
お客さんの要望にできるだけ応えるという豆さんは、形見の足踏みミシンの台をテーブルに、ミシン本体はオブジェに作り直したことがあるそうです。
アンティークの雰囲気あふれるテーブルから、大切な思い出がよみがえるようです。
 
店内は落ち着いた風情の、雰囲気ある家具でいっぱいです。またお店で扱う家具全般を組み入れた店舗内装の企画・提案も行っています。
ものを大切にしたい、なおかつ雰囲気ある家具を置きたい方は、Rand BEAN(電話 090-1938-3785)までご相談ください。
営業時間は午後1〜6時。定休日なしです。
 

 

 

[うちのバッチャ] 31. ぼろぼろの嫁とBORO

 
31. ぼろぼろの嫁とBORO
 
 生まれながらにしてか、どうにも貧乏性が直らない私は、夫にこんな風によく言われます。
「なんでうちの嫁はこんなにぼろぼろなんだ?」
 と。ぼ……ぼろぼろ?
 仮にも自分の嫁に向かって、ぼろぼろはないのではなかろうか? しかし、よく考えてみると、普段私が何気なく着ているセーターが、もう10年以上も前からのもの。しかも、1900円で買ったズボンに穴が空き、お花のアップリケをして過ごしている始末。
 小心者のせいで服が買えないのか、貧乏性のせいで服が買えないのかわかりませんが、1900円以上の服が恐くて買えないのです。
 しかしですね。夫に「ぼろぼろ」と言われてしまったからには、私にも考えがあります。
 吹っ切れた私は真っ直ぐ地元のユニクロに行き、トップスと呼ばれる服を2万円分買いました。そう、トップスばかりを2万円分。気付かなかったのですが私は一切、ボトムスというものを買っていなかったんですね。
「まあ、いいや……しばらくズボンにアップリケでいこう。ペンキの付いた服は今度のペンキ塗り用に……」
 って、まだ捨てらんないのかい!
 嫁に来てからはや2年……。常にぼろぼろのまま過ごしてきてしまいましたが。2万円もの新品を買ったのですもの。これでもう、文句は言われないはずでしょう。
 そう思って夫に言うと、夫はこう答えたのでした。
「お前のは、魂がぼろいんだはんで、上さ何着ても変わらねんだ?」
 何を着ていても、魂の形は、変わらない……?
 よく考えたら、人をぼろだとか何とか言ってる夫は普段、パジャマしか着ていないのです。そのパジャマは股の所に、バッチャが「つぎ」を当てているのに。しかし何故か夫は、つぎあてパジャマを着ているのに、落ち着いた風格があるのです。
 
「モノには人のこころが投影される」とは、先日発売された、田中忠三郎さんの『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』(アスペクト刊)の中の言葉。
 青森県では寒くて木綿が育たず、明治の中頃まで麻の衣類を着ていたのだそうです。あらゆる布が貴重だった時代。寒さをしのぐために東北の女性達は、家族を思って布を慈しみ、一枚の麻の服にわずかに手に入った木綿の糸で、丁寧に刺し子を刺して、つぎをあて、布を長持ちさせるために寒さの中にあっても、その手仕事を惜しまなかったそうです。
 今、その東北の貧しい農家のぼろ着が、アメリカやイタリアなどの欧米諸国でBOROとして注目され、テキスタイルアート(布の芸術)としてその手仕事の美しさが評価されているそうなのです。
 本の中にはたくさんの、つぎあてだらけのぼろが並びます。紹介されるぼろは、青森市に住む民俗学者の田中忠三郎さんが、貧しい農山漁村を回り、40年かけて収集したものです。
 彼の集めた衣類の中には、かつて黒澤明監督の映画「夢」に使われたほど、美しく、迫力のあるもの達があります。大切に使われていた布、手間を惜しまず刺された一面の菱刺しの刺繍。それは、農家の女性が少しでも美しくありたいという思いから刺し綴ったものでした。
 この本を読んでいると、自然と穴の空いた靴下を繕いたくなります。読んでいる指先に、影響の出る本なのです。私はついつい、手芸の本はぼろの繕い本ばかりを買ってしまいます。
 自分ちのシーツもつぎだらけ。だけどやっぱり、修繕というのは心の修繕なんだなあと……、思ってしまうのです。
 
 

青森県の最強バッチャが繰り広げる、愉快で楽しい村のお年寄り情報満載エッセイ集!   

これを読んだら即・元気!!

『うちのバッチャ』
 
山田スイッチ 著
山田スイッチ社 刊
¥1,000
 
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湯河原

 

    

 

 

湯河原に行って、作家の田口ランディさんと海を見ながら、石を立ててみました。
石が立つ瞬間は、とても不思議で、満たされる感覚があります。

しあわせ。

 
 

[うちのバッチャ] 30. アラーキーに会う

 
30. アラーキーに会う
 
 写真家の荒木経惟さん(アラーキー)が青森に来たときに、冗談でプロポーズされた女性がいます……うちのバッチャです。
 私の息子が1才だった時、アラーキーが『日本人ノ顔』というプロジェクトで『青森ノ顔』を撮りに来ると聞いた私は、勝手にバッチャと息子と私の3人の写真を出して、応募しておいたのです。
 応募時に、「うちのバッチャの写真なら一次審査は合格間違いなしだ……」と、そんな予感に包まれました。更に念を押すように、「バッチャは青森の誇る、かの有名な版画家と顔がよく似ています」と言葉を添えました。そう、バッチャはどことなく、棟方志功に顔が似ているのです。
 どういうわけか、この辺のお年寄りは、棟方志功のように深みのある笑い皺が刻まれ、味わい深い顔をしているのです。
 年を取れば取るほどその味わいは揺るぎないものに変わっていき、70才だとまだまだ中途半端な感じで、80才になると相当、完成されてきまして、88才になるとどこのジッチャもバッチャも何とも言えないありがたいお顔に変わります。
 
 そんなバッチャが当時1歳の我が子と畑で草取りをしている姿などは、私がカメラに納めてもいい写真に仕上がるぐらいでした。バッチャは孫と一緒に写真に収まる時、最高の被写体に変わるのです。それは、たくさん生きて、たくさんのことを経験してようやくその顔と雰囲気に、たどり着いているからなのでしょう。
 そんな「青森の顔」とアラーキーの初対面です。
 撮影当日、真っ赤なシャツを着て現れたチョビ髭姿の写真家アラーキーは、現れた瞬間に世界が止まり、空気が渦巻いて見えるほど、彼自身から熱いモノが溢れていました。
「この人が天才アラーキーか!」
 そう胸が高鳴りました。
 そして、アラーキーに撮影される心構えを持った「青森の顔」たちの意気込みも、半端ではありませんでした。
「ご自身の職業を意識した格好でご来場ください」と応募用紙にあったのを見て、会場には「まわし」を締めた相撲部の高校生が数人で気合いを入れていたり、マグロで有名な大間町の皆さんがマグロTシャツを着てやって来たり、93歳になるおじいちゃんがベレー帽を被ってステッキをついて来たり、喫茶店のおかみさんが、ついさっきまで店の仕込みをしていたという出で立ちで現れました。
 私は「ご自分の職業」と聞いて、「それは息子のお母さんという職業に違いない!」と思い、普段通りの子供を背負ってねんねこを着て、長靴を履いた「尾上町スタイル」で参加することにしました。
 このねんねこ一式はバッチャが昔、孫であるケンさんを背負うのに使っていたものです。
 アラーキーは休む間もなく次々に被写体である我々に声をかけながら、バシバシと写真を撮っていきます。あの元気さは異常なほどでした。
 孫嫁に撮影会場であるデパートに連れて来られたバッチャは、アラーキーに写真を撮られながら、「80歳のおばあちゃんにプロポーズ!」と言われ、「わい、どーすべ!」(あらまあ、どうしましょう!)と答えていました。
 後日、この時撮影された写真集「日本人ノ顔 青森ノ顔」を見て驚きました。なんと、バッチャと私が表紙に起用されていたのです。
 驚いてバッチャに「おばあちゃんが表紙ですよ!」と言うと、バッチャはやっぱり、「わい、どーすべ!」と顔を赤らめて、「年いくしなに人生、いぐなるもんだなあ」と……、年を取るごとに人生って良くなっていくものだなあと語ってくれました。
 一次審査の申込用紙に「うちのバッチャは棟方志功に顔が似ています」と書いたことは、本人には内緒にしておこうと思います。
 
 
 

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エコハンター第102回「激安ビューティー」

 
エコハンター第102回「激安ビューティー
 
値上げの秋に私が真っ先に何をやるかというと、化粧品を劇的にお安く済ませる方法を取るんですね。
私は洗顔と洗髪と身体を洗うのに、無添加のパイオニアとも呼ばれている「シャボン玉石けん」社製の「ビューティー・ソープ」を使っています。
この石けん、なんとたったの210円なんです…!
浴用石けんは135円で売っているのですが、やはり210円の石けんは浴用の物よりも品質がいいです。
 
以前に無添加がいいからと言って、無添加の台所用石けんで顔を洗って肌に合わなかったという方がいらしたのですが、やはり、お顔は台所用品とは違うので、それなりに品質のいい石けんを選んであげるといいのだと思います。
しかし、その「それなりに品質のいい石けん」というものは、210円で手に入ってしまうんですね。
 
使うコツは、やはり洗顔前に石けんをよく泡立てることです。三角コーナーに使うナイロンの水切りネットを使うと、石けん用の泡立てネットとほぼ同じ泡立ちになります。
泡立てた石けんを顔に乗せ、ふわふわの泡で顔全体を覆い、決してゴシゴシこすらないようにふわふわ、ふわふわさせながら洗った後、水で泡を流します。
ポイントは、お湯ではなくて水というところですね。
 
石けんは界面活性剤(水と油を混ぜるもの)です。お顔の上で界面が活性化(水と油の境目が混ざり乳化)している状態で、お湯を使って流すと、顔を守っている皮脂を落としすぎて肌が乾燥すると思うのです。
水で泡を落とすと泡切れは良くないのですが、2〜3度バシャバシャやってタオルで優しく水分を拭き取ると、顔の脂が抜けすぎずにちょうど良い洗い上がりになります。
そうするとその後のお手入れが楽なのです。
すなわち、化粧水代が減るということです。
洗顔の後はしっかりと保湿して、水分が蒸発しないように乳液かクリームで通気性の良いふたをすると
良いです!
ちなみに、この「通気性の良い蓋」という表現は、弘前市大町のハーブ&アロマサロンHirataの
平田洋子さんの名言です。
お肌の悩みは平田さんに相談するといいですよ~!
 
 
※※※この画像(記事は)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※