Archive for the "アート" Category

Yuki Yuko butoh performance Secret Radiance

雪雄子 舞踏公演「秘光」2018.6.8

慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎イベントテラス

Yuki Yuko butoh performance Secret Radiance

Keio Univesity (Hiyoshi) RAIOSHA

After a long interval, when I went out to play in the world of Yuko Yuki, a girl bobbed hair greeted me,

The girl grew, beautiful like a unicorn,

Standing naked at dusk while raising the pearl of light,

And I do not even know that it is a reality or a dream,

It will take me to the dreamy world,
that Nostalgic, sad, warm and painful.
Butoh dancer Yuko Yuko put us in her body expression
and we went to the world she has created.

Even though this world is not this world.
Yuki creates the world of fantasies.

久しぶりに、雪さんの世界に遊びに出かけるとおかっぱの少女が出迎えてくれて、

その少女が成長し、ユニコーンのように美しく、

光の珠を掲げながら夕暮れに裸で佇み、

そして現実のものとも夢のものともわからぬ、

分かちがたい世界に私たちを

連れて行ってくれる。

 

懐かしく、悲しく、温かく、切ない。
舞踏家・雪雄子は自らの身体表現で私たちを
彼女の生み出した世界に連れて行ってしまう。

 

この世なのに、この世じゃない。
幻想の世界に足元まで浸って。

 

「漆黒の闇から純白の光へ」(雪 雄子)と
BUTOHは彼女の身体を通って
書き換えられていくようだった。

 

二人の写真家が見た 佐藤初女 写真展

集英社の方が弘前でクリスチャンの佐藤初女さんの写真展をやるために身銭を切ってこの地に10日間も
尽くしてくださっており、
それ見たら私も手伝おう! って気持ちになって、
 
明日の木曜日と明後日の金曜日は10時から15時までスペースデネガの
 
岸圭子写真展「いのちをむすぶ・佐藤初女」の受付にいます☆ 
 
10月9日 10時~19時まで
 
 
遊びに来てドグ~!
 
80点、20年にもおよぶ佐藤初女さんの軌跡。
 
そのまんまの初女さが、まるで生きているように
 
写真から強い力を与えてくれます。
 
百石町記念館で開催されていた、
 
オザキマサキさんの写真展
「佐藤初女 森のイスキア ただただ いまを 生き続ける ということ」
 
は、本日から会場がカトリック弘前教会の集会室で開かれます。(10月9日まで)
カトリック弘前教会に遊びに行くチャンス☆
彼の撮る、透明な存在そのものの初女さんも
 
ぜひ見てほしいです☆
 
 

 

 

世界をつくるということ

昨日、青森県立美術館で開かれた国際パフォーマンス・スタディーズ学会2015東北大会
『けがれを超えて パフォーマンスと東北(身体・霊性・巡礼)』があり、パフォーマンスを観てきた。
 
点滅、工藤丈輝、雪 雄子の3人の舞踏家が踊った。
激しく、模索するような力強い踊りを踊る若い舞踏家の後で雪さんが踊られたから、
いかに、雪さんの舞踏がうまいかがわかってしまった。
 
点滅さんも、工藤さんも、相当な鍛錬をしていて、すごくうまかったし、自分の身体を使って、本当に全力で、探っていた。
この世の仕組みや、向こう側の世界や、身体の成り立ちというものを。
人から、人でないものになるということや体一つで、
どこまで探ることができるかということを、やっておられたと思う。
 
だけど、雪さんの舞踏は、その探して探して、身体をめちゃくちゃに傷めつけた後にたどり着いた……心やすらぐ世界だった。
8月の蝉の残響、蝉の魂のように透明な雪さんがそこにいた。
 
胎児のような、蝉の幼虫のような。そのようにあるだけで、全てを表現できる人はめったに現れない。
指先が空気中の分子を震わすように細かく、見えないくらい細かく震えている。
八分の一ではなく、十六分の一でもなく、128分の1くらいの細かな震えが、
ライトを受けて美しくその空間を作っている。
 
舞踏は、立ち上がる時が一番難しい。
 
そこに、どれぐらいの年月をかけてこられたのかがわかるような、
すっと、赤ん坊が初めて立つ時に見せたような仕草で立つまでの動作が、まるで一本の映画を観ているようだった。
 
重なっていく音楽、生まれる前の世界の穴から響いてくる太鼓の音と、
蝉の声、様々な音が混じりあい、世界が混じりあい、創りだした一つの場所へと導かれていく。
 西洋の歌声が響く中、スーッと生まれて、立つまでの間を観ているだけで、生と死の間にあるような。
そこは、神さまの庭のように静かで、とても静かで、静かな愛に満ちている。
 
そんな世界の存在を感じさせる舞踏。
 
こんなものを、踊れる人を私は他に知らない。
 
暗転とともに、おかっぱ頭の少女姿になった雪さんが現れた。曲は、土方巽が疱瘡譚で使っていたあの曲だ。
 少女は、ただ、少女のままそこに在る。
 赤い下駄が嬉しくて、履いては脱いで、しゃがんだまま頭上に掲げて、踊っている。
 
 
観ている人たちから、何故かホロホロと涙がこぼれているのがわかった。
何故、懐かしいと感じるのか。
 
 舞踏は、踊り手の感じている世界がそのままに伝わるから、その人が宇宙を感じていれば、
宇宙が感じられるし、その人が小さな頃の世界にいれば、
観ている私達までもその幼少期に連れて行かれるのである。小さくも、柔らかい、神さまの庭のような世界。
 
小さな女の子が赤い下駄を履いて、自由にこころが空までも駆けていくのを感じる。
女の子がすもうを取った時に、会場からは笑いがこぼれた。
 
 舞踏で、人を笑わせることができるのは、雪 雄子の天性の才能なのではないだろうか。
本気の舞踏の人ほど、厳しいものを見せようとするし、雪さんもかつてはそうであったのだろう。
だけど、それを超えた場所では、ただひたすらに安らぎに満ちた、懐かしい場所で踊る雪 雄子がいて、
まるで光の世界に溶けていきそうに
 
見えたのだ。  (山田スイッチ)
 
 
 
 
※9月13日(日) 午後二時(開場午後一時半)より、
鳴海要記念陶房館にて、雪 雄子さんの舞踏と神楽太鼓奏者の
石坂亥士さんによる舞台『響 軌跡』があります。
チケット(要予約) 2500円
ご興味のある方はぜひ、足をお運び下さい。
 
 
 鳴海要記念陶房館 弘前市賀田大浦1-2(旧岩木町) 
 電話 0172822902 
 
 

村上隆 ギャラリートーク

青森県美での村上隆さんのギャラリートークを聞いてきたYO!

聞き取りきれていないところも
多々あると思いますが、
当日の雰囲気が伝わればいいなと思っています。

村上さんはウルトラマンの生みの親である成田亨について、
「芸術家は人生において理不尽な困苦を受け続けている」とおっしゃったのが印象的でした。

成田亨は生まれて1歳で炭火を掴んでしまい、左手が使えなくなるという困苦から芸術家としての人生が始まっています。陶芸や美食家で知られる北大路魯山人は出生の時点で不義の子として生まれ、そのことで父親が切腹自殺……。里子に出され、3歳くらいから奉公人として働いていたって……

出生の時点の困苦がすごすぎ。
村上隆に言わせると、芸術家の人生は、

困苦→挫折→不幸→芸が身を助けないか?→会に出展→受賞→独立→評価→覚醒→一般社会との乖離→孤独→死→遺族→再評価

という風に表せるそうです☆

芸術家は、芸術家であるが故に、
評価を受けると覚醒しちゃって、もっと芸術をしてしまうから、
一般社会と乖離してしまうんだって。

そして孤独が訪れ、やがて死ぬ。
村上さんは今、この12段階のうちでは今、「一般社会との乖離」の
シーンにいると言って会場を沸かせました。
芸大生だった時にディズニーランドの美術のアルバイトをしていた
村上さんは、そこで成田亨に出会っています。

ディズニーの偉い人に成田さんはいつも怒られていて、
(日本の気候と湿度だと岩の感じが嘘っぽく見えると言って、
指示通りに色を塗らなかったらしい)

村上さんに「俺みたいになっちゃいけないよ。芸術家は、芸術をやらなきゃ」と語ったそうです。その時、村上さんは成田さんがあのウルトラマンのデザインをした人だとは気づかなかったのですが、後にデザインの人の写真を観た時に「あの成田さんだ!」と気付いたのですって。

「しかし、彼の偉業は多くの作家に影響を与えている」

そう、ご存知の通り
ウルトラマンは人々の記憶にしっかりと残ったんです。
ウルトラマンの影響を受けた作家は本当に多い。
よく聞くのが、『新世紀エヴァンゲリオン』は
「ウルトラマンにロボットのきぐるみを着せたんですね」と言われるまで
庵野監督自身も気付かずに影響を受けていたこと。

ウルトラセブンとエヴァンゲリオンの出動シーンがそっくりなところは、村上さんの解説がめっちゃうまくて説得力ありました☆ 

その時代のウルトラマンや水木しげるのキャラクターから影響を受けた村上さんが、ヴェルサイユ宮殿で作品展を行った時の様子も、やっぱり鬼才なんだなあ~って思いました。

「村上さん自身の困苦って何ですか?」とドグ子が聞くと、「僕はというと、こんなに嫌われている作家もいないと思います。日本国内では生きづらくあります。困苦を受けていないのが、自分の弱点だと思います」と、丁寧にお話してくれました☆ 

今回、村上隆さんの話し方、進め方、映像の見せ方のうまさに
「やっぱりトップレベルの芸術家って違うなあ~」と思いました。
さすが、700人ものアーティスト雇える人です。
村上隆さんは、思ってた以上に面白かったDESU☆

 

草間彌生の『水玉の履歴書』(集英社新書)

時々引っ張りだして、読みたくなる本に草間彌生さんの『水玉の履歴書』(集英社新書)があります。
 
「時よ待ってくれ 私はもっと よい仕事が したいのだ」
 
前衛芸術家・草間彌生の半生が綴られた
アートにおける闘いと哲学を語った本☆
 
何がすごいって、草間彌生の言葉がすごいの。
岡本太郎といい、抜きん出た芸術家は作家よりも
強烈な言葉を残すYONE!
 
以下、私の好きな草間彌生の名言です☆
 
 
作って、作って、作り続けて、
その表現の中に埋没していく。
それが私のいうオブリタレイト、
つまり「消滅」ということなのである。
 
       (『無限の網 草間彌生自伝』より)
 
私は人の影響を受けたことがありません。
自分自身の芸術を信じているからです。
 
       (『Dossier』2012 インタビューより)
 
私の心を、死んで百年の間にたった一人でもよい、
知ってくれる人がいたら、
私はその一人の人のために芸術を創りつづけるであろう。
 
       (『無限の網 草間彌生自伝』)
 
毎日が闘いです。もっと努力したいと思います。
もっと強く、自分の思想や哲学を打ち立てていきたい、
そして私の愛をもって宇宙へかえりたい。
 
       (『The Wall Street Journal』2012 インタビューより)
 
頭がものすごく古い人たちがいる。
ほとんどの問題はそこから起きる。
 
       (本書インタビューより)
 
芸術家が特に偉く抜きん出た人種なわけではない。
 
 
       (本書インタビューより)
 
全世界の人に愛はとこしえだと伝えたい。
 
       (『IDOL MAGAZINE』 2011インタビューより)