エコハンター第25回 「地盤にエコ」
東日本大震災が起こった後に地盤対策の影響が顕著だったのが、
東京ディズニーランドだったと思います。
東京ディズニーランドでは、埋め立て地であるのに、
平面駐車場の一部区画を除き、液状化現象は発生しませんでした。
何故なら、建設時に液状化対策として、
敷地全体を約10~15メートルの深さまで地盤改良を行っていたからなんですね。
ミッキーマウスもびっくりです。
ディズニーランドの地盤改良は
主にサンドコンパクションパイル工法と呼ばれる工法で行われ、
締め固めた砂の柱を一定間隔で地中に造成することで
地中の密度を高めていたそうです。
(参考「東京ディズニーランド/東京ディズニーシーの建物・施設について」)
ようは、地盤を強化する土地に深く穴を掘り、その中に石を詰め込んだんですね。
すると地中に石の柱と砂の柱が交互に出来上がることになります。
石の柱に押されて砂が硬くなって締め固められ、地盤が強化されたというわけです。
しかもこの石の柱は、一つ一つはばらばらの石の塊ですから、
液状化で湧いてきた水を、うまく逃がすことができたんですね。
セメントの柱ではこうはいきません。
このサンドコンパクションパイル工法を施さなかった東京ディズニーランドの駐車場では、
液状化の被害が起きてしまったというのですから、
東日本大震災は地盤というものを考える大きなきっかけになったと思います。
弘前市は、海を埋め立てたわけでもなんでもない土地なので、
地盤対策とは無縁な場所だと思っていたら…なんと、
意外と多いのが元が田んぼの埋め立て地だそうです。
普通、地盤改良にはセメントや鉄の柱を地中に埋め込む工法で施行されますが、
セメントによる地盤改良では
その土地を売る時にセメントの柱を撤去する撤去費用がかかってしまうのだそうです。
セメントの地盤は産業廃棄物として扱われてしまうんですね。
その点、天然砕石を使った地盤改良ですと、撤去費用がかかりません。
天然砕石は普通の石を砕いたものなので、環境への影響がないのも安心できますね。
この辺では黒石市の山形砕石株式会社さんが
天然砕石を使った地盤改良を施工されているので、地盤対策に興味のある方は一度、訪れてみてください。
※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※
これは知りませんでした。
勉強になりますね!
境くんありがとー!
サンドコンパクションパイル工法が
舌をかまずにいえるようになったよ-!