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1月18日 斉藤実さんと田口ランディさん、井上マーさんのトークショー

作家の田口ランディさんから、冒険家の斉藤実さんとお笑い芸人の

井上マーさんの3人によるトークショーのお誘いを頂きました!

この日は私も尾上町の清藤氏書院庭園で縄文夜話をすることになっているので行けないのですが、

18日に東京にいらっしゃる方はぜひ、遊びに行ってくださいね! 

 

以下、田口ランディさんのブログより

転載させて頂きます。

アドベンチャー・オヤジ・ナイト
「冒険家という人生–斎藤実」




1日16時間働け。そうすりゃ金を使う暇もねえ。使わなきゃすぐに貯まる。


500万貯めたら途上国行って好きなことやれ。会社なんか入ったってロクなことねえ。(斎藤実語録より)





今年、植村直己冒険賞を受賞したヨットマン斎藤実。77歳で単独無寄港世界一周に成功。孤独に世界を七周もした男。なんでそんな無駄なことをするんだ?


観光もせず、ひたすら危険な海を一人で渡る。いったいなにが面白いんだ? 冒険ってなんなんだ?


紫外線に焼けた彼の目は銀色で、どこかジャック・マイヨールに似ている。人生が顔に出るとしたら、どうしてあんたは、そんなにいい顔をしているんだ?


金もないのに笑ってるんだ? 


人生ってなんなんだ?  教えてくれないか……。





【出演】


斎藤実(冒険家) 


田口ランディ(作家) 


井上マー(芸人)





OPEN18:30 / START19:30


前売¥2,000/当日¥2,300(共に飲食代別)





※ご予約はネイキッドロフト店頭電話&ウェブ予約にて!!


電話→ 03-3205-1556(16:30~24:00)


ウェブ→ http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/

 

「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せて」 

2012年9月のある日に、田口ランディさんのTwitterでこんな言葉がつぶやかれていた。

 

「わたしはわたしじしんの神秘についてしらなすぎる。わたしじしんの隠された美や、無垢や、

誠実について知らなさすぎる。わたしに向う情熱が少なすぎる。わたしを知ろうとする熱烈さが少なすぎる。

わたしこそ人生をかけて解くべき謎であるのに……。その答えを他人にもとめすぎる。」

 

と……。

このつぶやきは一瞬で胸の奥に大きな謎として入ってきて、

私の心を占めた。

 

この言葉が、

当たり前のようにタイムラインから流れて去っていくのは

本当に不思議だった。

そこに本当の答えがあってそこに分け入っていくことを

わたしたちはしなきゃならないしそこにしか答えはないように

感じた。

 

「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せて」は、

自分の上をたくさんの津波が通り過ぎていくのを感じながら、

ザアザアと流れる海の底にある静かな「わたし」がいる場所へ

帰りたいと願っている小さな女の子のお話だと思う。

 

田口ランディという一人の女性を何人かの写真家が撮ると、

撮る人によって全部違う人になる。

強いランディさん、面持ちの深いランディさん、面白いランディさんと……、

いろんなランディさんが写真に映っている。

 

だけど、何度か田口ランディさんにお会いして、一番この人の底に沈んでいる静かな砂を写しているのは、

にのみやさおり さんの撮った田口ランディさんだと思った。

 

そこには、小さな女の子が映っていて

女の子は森で遊んでいた。

賢者にも見えるのに、少しさみしそうな女の子。

森の水たまりの冷たさや匂い、ぬるりとした感触が伝わってきそうな写真。

 

ゴーゴーと流れる社会と情報の波にさらわれそうな

表面の方のわたし を取り残して、女の子は森で静かに遊んでいるのだ。

彼女と、底にいる彼女が一体になることを望んで、

私は「サンカーラ」を読み続けた。

 

「三月十一日以降、私は寂しさや哀しさという感情から疎外されるほど、動き回っていたように思う。

社会が求めるものは常に発言であり、行動だった。沈黙も、瞑想も、求められてはいなかった。

(中略) 私は避難場所を見失っていた。自分を慰める場所に戻れなくなっていた。

  そして、日本を離れてやっと、誰でもない自分になって、この古い城下町のホテルの一室にひきこもり、

内気な自分を取り戻していたのだ。もしかしたら、いまもたくさんの人達が、

被災地で、シンポジウムで、デモ行進で、社会が求めるままに行動し、

発言しているんだろう。そこでは沈黙は、忘れられているのだ。

だが、私はいま、沈黙に宿る力を感じている。

 それは、私の本質にかかわる名もなき力であり、湖底に沈んだ一枚の金貨のように、

ちらちらと光を発していた。」

 

田口ランディ 「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せて」 新潮社 より

 

この本は、弱さを全部吐きだして、

「私はこんなに弱いんだよ。社会的に強いように見せている私だって

こんなに弱い。こんなにもだめ。だから、弱くてもだめでも大丈夫なんだよ。」と、

極限まで弱さをさらした本だと思う。

そうすることによって、私たちの、ピンと張り詰めて今にも切れそうな糸を

ゆるめようとしているように感じられるのだ。

 

好きなページがもう一つ。

170ページにある、水俣の緒方直人さんの語る言葉が

波のように静かに寄せてくる。

 

「自分の意志ではないってことですか?」

「どんなにがんばっても、機が熟さなければどうしようもない。それまでは何度でも試される……」

「試される、誰にですか?」

「なんだろうなあ。二十代の頃は苦しくて苦しくて、自殺したかったり、いっそのこと

チッソもろとも爆死なんていう、自爆テロのような衝動を必死で抑えていた。

そういう死にたい衝動がね、何十回どころか何百回と襲ってくるわけですよ。

そのとき、やっぱり俺は海に相談するというかね。自然界に感情をぶつけるわけですよ。

だって生身の人間にはそこまで言えませんからね。それに、もう人間とは言葉が通じなくなっているんですよ。

気が狂ってるんだから、しょうがありません。

だからね、言葉が通じないものに投げかけるんです。

草木や、空を飛んでいる鳥であったり、海であったり、魚であったりね。」

 

 

「沈黙の豊かさ」を模索するためにこの本は与えられている。

そこに、どう分け入っていったらいいのか。

ドタバタとたくさんのものごとに振り回されながら、ヒントは

あちらこちらに

散りばめられている。

 

サンカーラ: この世の断片をたぐり寄せて

 

田口ランディさんの朗読会

1人目の子供を産んだ後、

なぜだか私は田口ランディさんの講演会に

何度も青森から東京へと足を運んでいた。


一番最初に行ったのは、中野のポレポレ座での

トークショー。

この時はケンさんもつれて、0才だった師匠をベビーカーに乗せていったんだっけ。


なんで、わざわざ 青森から?


と、みんなが驚いたが、


その時の私には、聞きにいかなきゃいけない理由のようなものが

あり、それはきっと、

自分の探している答えのようなものを

ランディさんの講演から、チカチカとパトランプが光るように

自分の中の探している光が、赤く点滅するように

チカチカと、浴びることができたからなんだと思う。


自分が、何の光を探しているのか

それすらもわからない状態で、でも探していたわけで。


そして、瞬間瞬間に、その光は自分の中に差し込まれるわけで。


その時は言語化できずにいたのだけども。


だんだんと、そこで巨大なエネルギーを発しながら

言葉を発しているランディさんの

エネルギーが注がれていることに気が付いた。


言葉はもちろんだけど、そこから受け取るエネルギーが

ずっと育児に自分を捧げて弱っていた私に、

注がれてきたのだった。


そして、単純な話だが、私はすごく元気になった。


物語の世界に巻き込まれ、自分を無くしてお話の世界と一体化し、

戻ってきた時に。

私はいつも、「どこへ行ってきたんだろう?」というふしぎな感覚を味わった。


京都の法然院でのお話が、とくにそうだった。


電気を発する石ではないけども、

朗読の声の響きや、空気の震えというものに触れると、

自分の中の細胞も震えているような

捉えがたい感覚に陥る。


ふるえていれば、それでいい。


そう思った。


何年かして今、びっくりするほど 落ち着いている。

だって、ふるえていればそれでいいんだから

迷いようがない。


自分がふるえる方にいけばいい。


ただ、それだけなんだ。






山田スイッチの『言い得て妙』 仕事と育児の荒波に、お母さんはもうどうやって原稿を書いてるのかわからなくなってきました。。。

音のゲストに、シンガーソングライターのkoyomiさんが

参加して下さることになりました。

繊細なカリンバとギターの旋律をお聴きいただけると思います。

当日券も出ますので、9月23日はぜひ

鳴海要記念陶房館へ足をお運び下さい。



「ディーパ 大海のなかの島に立つように」 

朗読 田口ランディ 「光の大河」他 

舞踏 雪 雄子 

場所 鳴海要記念陶房館  (青森県弘前市大字賀田字大浦1-2 )

電話 0172-82-2902

鳴海要記念陶房館 HP http://www.hi-it.jp/~touboukan/

 
2011年9月23日(金・祝) 開場午後1時 開演 午後1時半(~午後3時半) 

チケット3,000円(前売り・当日ともに) 

※今年のイベントは有料になります。

お申し込みは、jomon_tomonokai@yahoo.co.jp
 へ。





 

田口ランディさんの「マアジナル」読了!

マアジナル/田口 ランディ
¥1,785
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子供たちを早めに寝せて、徹夜して最後を一気に読み終えた。

ランディさんの新刊「マアジナル」。


この本はランディさんそのものだ。


ランディさんに会うと、本当にこの人そのものが小説だと思う。


頭の中、身体の中に物語が蓄積され、溢れんばかりの人。


お話を聞いていると脳みその中があっちこっちに


引っ張られたり潜ったりする。量子論、縄文、科学、宗教、産土小屋、海、UFO・・・・


ランディさんの処女単行本の「コンセント」を読んだ時は頭の中身をむんずと


掴まれて上に飛翔するようなイメージがあったが、


今回の小説ではカッキーン!!と。


白球をバットで飛ばすように、打ち飛ばしている。


もう、意識は飛んでいくから大変だ。


それに今回、出てくる人物のこの先が気になってしょうがない。


直樹はどうなるのか、陽一はどうなっちゃうのか。


統合失調症の将太が最後はかっこうよくてかっこうよくて。


UFOの呼び方まで覚えてしまった・・・・。


これは、まぎれもなくランディさんだ。


ものすごく濃い森の中にいるみたい。


頭の中がお祭り状態。


昨日の晩は台風が空気中の塵をすべて吹き飛ばしたのか、


すごく星がきれいだった。


今朝の透き通った空の色と雲の形。


小説を読み終わった後は、何か特別な気分になる。


ランディさんは新しいステージに立ったと思う。


ランディ・ファンはきっと、これが来るのを待っていたんだ!


 

田口ランディさん新刊『蛇と月と蛙』

田口ランディさんの新刊『蛇と月と蛙』が出ました!!

待望だった皆さま、書店へGOです!


蛇と月と蛙/田口ランディ
¥1,575
Amazon.co.jp

一度、ランディさんがメモを取る手帳を見せてもらったことがある。

その手帳に書かれていたメモは、小説の断片だった。

というか、断片がすでに小説になっていて。


それで、私が見せてもらった時、その手帳には

『蛇と月と蛙』のイメージが

書かれていたんだと思う。


ランディさんの頭の中には、

露に濡れた山がいくつもあるように見えて。

お話をしていると「ああ、この人の世界そのものが小説だ!」と、いつも思う。


頭の中に小説の森があって、その森が山をつくっていて。

その手帳には、森の一部を表す小川や、葉っぱの滴。

最も大切な、キーワードが

書かれているようだった。


キーワードを読んでいて、興奮した。

どんな小説になるのか計り知れなくて。

「早く本になってほしいな」と思っていた。

そう思っていたらランディさんに、「今度の本にね、スイッチさんがモデルのお話があるよ」と

言われて、度肝を抜かれた。

「ええええええーーー!?」

である。

「きのこが出てくるところだから、探してみてね」

とのこと。

うわああああ。

私の、友達みんなに言って回りたいくらい嬉しい。

「ちょっと聞いて-!」って、みんなに言って歩きたい。(笑)

だってわたしは、ランディさんの本を読んで人生が変わった人間だからして。

相方と一緒に『馬鹿な男ほど愛おしい』を読んで、

なんか目から鱗が落ちて、その当時はお笑い芸人を目指して

東京にいたけど、ものすごく天と地が割れるほどの衝撃を受けて。

「恋のゾンビ」というエッセイを読んで、

「あたしもう、アレしたいコレしたいじゃなくて、アレやる、コレやるって言う!

自分が納得してやる! そういう人生の方がいい!」


と思った瞬間に、色んな迷いがサーッと引いていって、

自分でも驚くほど気持ちが楽になって。

ざっくりとした人間になったんだと思う。

あの時、私はいろいろなことに、「納得」したんだと思う。


馬鹿な男ほど愛おしい/田口 ランディ
¥1,470
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納得するって、本当に大事なことだから。

今思えば、腑に落ちたんだな、と。

腑に落ちてからは、色んな事が早かった。


エッセイを読んでも今まで聞いたことのないことばかり描いてくれる

ランディさんだったけど、小説は、もっと知らない世界だった。

本を読んでいるときの、

全然知らない世界を自由に飛んでいるような気分が好き。

『蛇と月と蛙』の、アニミズムの世界の中を、飛んでみたいと思う。